地震などの災害・避難時におすすめの寒さ対策・アイテム

タイトルに”寒さ対策”とありますが、昼夜の気温差もあるので冬だけでなく、春・秋にも寒さ対策は必要です。熊本地震は4月中旬の春で、ポカポカ陽気…というわけではありませんでした。思った以上に夜は冷えますし、何より屋外は風もあるためさらに冷えました。

過去の大災害でも、寒さについて様々な対策がとられてきました。熊本地震の時とは比べ物にならないくらい寒かった時期・場所の災害はたくさんあります。

今回は、自分で行ったことを元に寒さ対策をまとめます。そのため、自分に経験のない雪が多く積もるような場合は想定しておりません。(※分からない事を無責任に発信すべきではないと考えるためご了承ください。)

【0次の備え】【一次持ち出し】【二次持ち出し・備蓄】でまとめた内容と重複する部分もありますが、寒さ対策としてのアイテムを改めてまとめます。

寒さは免疫力も低下させ、思わぬ身体の不調にもつながりかねません。あなたにとって、この記事の中に1つでも役に立つアイデア・情報があれば幸いです。

 できれば持ち出したい・身に付けたい防寒グッズ

すぐにできる、すぐに必要な寒さ対策をまとめます。避難というと、大きな体育館などでみんなで集まって…というイメージですが、必ずしもそうであるとは限りません。公園や空き地、車など様々な場所へ避難します。寒空の下での避難も考えた上で、防寒グッズを用意しましょう。

使い捨てカイロ

手軽に素早く温かくなるカイロ。個包装で場所も取らないので、普段使いのバッグにも入れておくと良いと思います。貼るタイプ・貼らないタイプがありますが、使いたい場所に応じてどちらもあると便利です。

使い捨てカイロは開封後にシャカシャカ振り、手を温める時のように「はぁー」っと息を吹きかけると少し早めに温かくなりますよ!

アルミシート(ブランケット)

アルミシートは、サッと羽織るだけで保温・防風・防水という効果があります。アルミシートはとても薄く、価格も安いので一人一枚は用意することがおすすめです。最近ではフード付きのブランケットタイプなどもありますよ。

また、厚めのアルミシートは少しかさ張ってしまいますが、保温力がアップします。熊本地震の際には車用のサンシェード(アルミシートよりは厚めのもの)を敷いて座ると地面の冷たさが随分軽減されました。

厚みも重要ですが、アルミシートのサイズも忘れずにチェックしましょう。小さすぎると羽織りにくく、身体が冷えてしまいます。避難リュックに備える前に、実際に一度羽織ってみると安心ですね。


カサカサ音が少ない アルミブランケット 130×210cm

手袋・靴下(タイツ・ももひき)・腹巻

避難先は必ず屋内とは限りません。屋内も寒いのですが、屋外は周りを遮るものもないため非常に寒くなります。身体の先端を温める、手袋・靴下は必須です。しかし、避難するときにいちいち手袋や靴下を身につける余裕はありません。

あらかじめ防災リュックに入れておきましょう。その際には、ビニール袋やチャック付き保存袋に入れておくと、雨などによる濡れや汚れを防げますよ。素材によっては肌の乾燥やかゆみが出る場合もあるので、気になる方は綿100%がおすすめです!

一目瞭然!フリーザバッグは防災グッズの仕分けに便利の記事も参考にどうぞ!

帽子(冬は防寒用の帽子を)

夏場は熱中症対策として、冬場は寒さ対策として帽子を1つ用意しておきましょう。オシャレに使う帽子でも悪くはないのですが、できれば防災用としてしっかりと暖かいものをバッグに入れても良いと思います。

耳まであるタイプも暖かくておすすめです。女性は髪が洗えないことが気になる方も多いので、それを隠すためにも使っていました。

しっかりと口・鼻を覆うマスク

マスクを鼻までしっかりと覆うと、口元の暖かさをキープできます。また、寒さで頬や鼻が真っ赤になったり乾燥したりするときにも便利です。建物が倒れた際の粉塵による、ほこりっぽさも軽減できますよ。

さらに、インフルエンザなどウイルスや菌が多い可能性もあります。近年は新型コロナウイルスの影響でマスクを持っている方が多いようです。一部を備えとして避難リュックに備えておきましょう。災害時はできるだけ余計なトラブルは避けたいですね。

レインコートなど雨具・ポリ袋

雨の場合は傘より、動きやすくかさ張らないレインコートが便利です。雨などで濡れてしまうと、寒い時期はなかなか乾きません。濡れたままだと寒さで体調を崩したり体力を奪われてしまうことがあります。

大き目のビニール袋(ポリ袋)は、レインコートの代用としても使えます。首の部分をハサミや手でちぎってスポッとかぶると保温に役立ちます。しかし通気性が無いため汗をかく可能性も。濡れたままにすると身体が冷えてしまうため、汗をかいたらこまめに拭きましょう。

避難時に役立つ!ポリ袋(ビニール袋・レジ袋)の便利な活用法の記事もあわせてどうぞ。

上着・マフラーなど防寒具

寒さ対策では、やはり上着が必要です。熊本地震の際には慌てて手元にあった毛糸のカーディガンを羽織りましたが、モコモコしている割には寒い!と防風機能の必要性を痛感しました。

ダウンやウィンドブレーカーなど軽くて保温性に優れているものが便利です。最近は、専用袋にコンパクトに収納できるタイプもあるようですね。防災リュックの中や玄関など、持ち出しやすい場所に置くことをおすすめします。

また、寒い場合はマフラーやネックウォーマー など、首元まで包み込む服装が体温を逃がしにくいです。上着も首元まであるものやフード付きがおすすめです。また、普段からインナーや下着をハイネックのものにするの良いですね。

あかぎれ・しもやけなどの薬、ハンドクリーム

これは必要な方とそうでない方がいると思います。私は寒いとすぐにしもやけになってしまうので必須アイテムです。乾燥で肌に痒みが出る場合もあるので、気になる方は携帯サイズのものを用意しておきましょう。寒さに加えて痒さ・痛さは地味に辛いです。

避難が長期化することも…家に備えておきたいもの

避難後、すぐに自宅に戻り普通の生活できるとは限りません。もし避難が長期化しそうな場合、寒さ対策としてあればよいと感じたものを紹介します。家に必要なものを取りに戻るときを考え、保管は家の奥・押入れの奥などはNG。玄関やクローゼットの手前などすぐに取り出せる場所がおすすめです。

また、自宅に被害が少なく自宅避難ができる際、水・電気・ガスが止まっている可能性があるので、それらが使えないことも考えて準備しましょう。

カセットコンロ

停電したとき・ガスが止まったときは料理ができません。そのため、カセットコンロが一つあると非常に便利です。熊本地震の際、私は用意が無かったのですが、近所でカセットコンロを持っている方が皆に貸してくださいました。

食材を持ち寄って、鍋で米を炊き、味噌汁などを作ることができました。温かな食べ物は思った以上に、身体だけでなく心もホッと温かくしてくれます。お湯を沸かせば湯たんぽで暖をとれます。

ただ、お借りするのはどうしても申し訳ない気持ちになるので、一家に一台用意しておくと気兼ねせず使えますよ。

ダンボール・レジャーシート

ダンボールは立てておくと風よけになり、さらにプライバシーを守れます。床に敷くことで寒さを軽減できるメリットも。ただ、長期保存は虫が寄ってきたり湿気を含んだりすることもあるので、定期的に捨てて入れ替えておくと良いですね。

レジャーシートは、ちょっと厚みのあるものがおすすめです。ペラペラの薄いタイプは汚れを防げますが、敷いても寒いです。

昔ながらのストーブ・カセットストーブ

電気が無くても使える昔ながらの石油ストーブも便利です。私の場合、捨てようと迷っていた石油ストーブが意外にも活用できました。お湯も沸かせるので、温かい飲みものやカップラーメンも作ることができました。

しかし、地震の揺れで火事につながる可能性を考えて、あまり積極的には使っていません。念のため周りに燃えるものがないようにし、消火器がすぐに使えるようにしていました。あとは、目の前しか温かくないのですが、ベランダでも使いました。

新聞紙

新聞紙は身体に巻くと意外と暖かい、と聞いたので試してみると本当に保温性がありました。靴底に敷くのもおすすめです。段ボールにも言えることですが、資源ごみの日にすべて捨ててしまわずに少しは保管しておくと役立つことがあると思います。

また、新聞紙は簡易トイレの水分吸収剤としても使えます。
断水時のトイレ対策!おすすめの簡易トイレの作り方・使い方の記事もあわせてどうぞ。

寝袋(シュラフ)・毛布・ブランケット

寝袋(シュラフ)は自分の身体と布団との隙間が少なく、暖かさをキープできます。熊本地震の際に自宅から毛布などを持ち出しましたが、運びにくいうえに重かったり、1枚では寒かったりと大変でした。(※しかし、毛布が無いよりはあった方が絶対良いですよ!)

寝袋がある方は片手で持ち運びスペースも取らずに眠る事が出来ていたので、私も熊本地震後に備えました。ちなみに避難時は「テレビで見たことあるように、避難所で毛布が配られるだろう…」と思っていました。

しかし、私が過ごしたのは指定避難所ではなかったためか配布などはありませんでした。場所や状況によりますが、必ずしも物資が配られるとは限りません!備えをしておきましょう!

 自分に合う寒さ対策を行おう

おすすめの寒さ対策をお伝えしましたが、個人的には必ずしも全てを揃えるべきだとは思いません。もちろん、たくさん揃えるに越したことはありません。しかし、自分にとって必要なもの・使うことができるものを選ぶことが大切です。

また、今回の記事の中には入っていない防寒グッズ(例:雪の酷い地域ではゴーグル、スペースがありそうならテントなど)もあると思います。この記事を読んだことがきっかけとなって、さらに自分の環境や状況に合う寒さ対策を行ってください。

寒い時の温かさは、極度の緊張と不安でガチガチの身体だけでなく心も少しホッとさせてくれます。

また、たくさんの防災グッズや防寒対策もありますが、まずは自分の身の安全が第一です。余裕が無い場合は決して無理に防災グッズを持って行こうとせず、揺れが落ち着くなど様子を見て持ち出してください。

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