今回は避難時の服装についてお伝えします。
地震はいつ起こるのか分からないし、毎日意識して服装を決めるのは難しい!!
と思いますよね。私もそう思います。
人それぞれ色んなファッションやこだわりがありますし、そこを常に避難用に…と考えると実際にはかなり難しいかなと個人的にも思います。
そのため、今回は部屋着やパジャマなど、お家で過ごすときの服装を考えてみます。
お家の中でも常にファッションに気を使い、毎日違うパジャマを着ている、という方は多くはないですよね。
熊本地震の時には2度の最大深度7は午後9時、午前1時と夜の時間帯でほとんどの方がパジャマや部屋着で避難していました。もちろん、昼間に震災が起こる可能性も十分に考えられますが、今回は夜中に起きた熊本地震の経験を元にお伝えします。
今回の記事を見て、比較的準備のしやすい部屋着やパジャマを、次に買い替える時等の参考にしていただければと思います。
Contents
実際に不便に感じたパジャマ・部屋着
そもそもこの記事を書こうと思った理由として、熊本地震で避難するときにパジャマの状態で自分がとても困り不便に感じたからです。
着替えれば良いのでは?と思いますが、そんな余裕は全くありません。特に下の子がまだ1歳になったばかりで歩けなかったので、とにかく家から出ることが最優先でした。
避難時にパジャマで不便に感じた点
この時不便だったのが、
- ポケットがない
携帯電話が入れられない!逃げる時に携帯電話はもちろん必須でした。しかしポケットがなく常に片手に持つ状態でした。今となればバッグに入れておけばよかったのですが、スマホのライト機能を使い周囲を照らしたり、緊急地震速報が次々鳴っていたので、ずっと手にしていました。
- 今思うと素材が不安
火災が起きたとき燃えやすい素材でした。今回は大丈夫でしたが、逃げる時にどこで火災が起きてしまうか分かりません。特に化学繊維は、素材によっては火の粉で服に穴が開きます。また火が付くと一瞬にして火が全体に回ると知ったので、今更ですが恐ろしくなりました。
- パジャマのズボンの裾が広がっている
とにかく寒い!熊本地震は4月でしたが、夜は冷え込みました。普通の絞りのないズボンをはいていたために足元がとても寒く、車に避難してもやはり寒かったです。(ガソリン給油がいつできるか分からないのでエンジンは切っていた)
という点です。
この震災があるまではパジャマやルームウェアを選ぶときは、とにかく楽・とにかく暖かい(涼しい)・開放感がある、というものでした。しかしそれではだめだと痛感しました。
まさかパジャマの状態で逃げるなんて思いもしなかったので、震災があって初めて不便さに気が付きました。
避難時におすすめのパジャマ・部屋着の選び方
部屋着やパジャマを買い替える機会はそんなに頻繁なものではないと思います。
だからこそ、買い替えたり見直すときには少しだけでも、
「万が一、今地震が起きたらこの服で大丈夫かな?」
という事を考えてみてください。私もですが、実際に経験しないと分からない部分がとても多いと思います。今でも、さらに被害状況がひどかった地域の方々の経験は想像を超えるものだと思います。
しかし、今の時点でできること・考えられることをできる範囲で想像してみましょう!
選ぶときのポイント
今回の失敗(不便さ・不安感)を元に、ポイントをお伝えします。
- 深めのポケットが付いている
上に述べたように、ポケットは必須です。携帯電話でなくても、家の鍵などサッと両手を使えるようにしましょう。またポケットが深めだと、画面の大きいスマートフォンも入り多少は落ちにくくなります。
- 綿100%など、素材を確認する
化学繊維に比べ綿(コットン)素材の方がおすすめです。素材によっては肌の乾燥やかゆみが出る場合があるので確認を!しかし多くの服が化学繊維を含んでいるので、難しい場合は羽織るものを綿素材にしても良いと思います。素材もですが、まずは火災に気をつける・火に近づかないということも大切です。
- パジャマの袖口・足元部分が絞ってある(特に寒い時期)
絞ってあるだけで随分寒さが違いました。また、暑いときや作業をする時も、サッと腕まくりをして袖が落ちてこないので便利です。
- サッと羽織るものを身近なところに
時期や時間によっての寒暖差を考え、カーディガンやジャケットなどをサッと取れる場所に置いておきましょう。
避難後に着替える余裕がなくても平気な服装
最後にパジャマ・部屋着のデザインについてお伝えします。
見た目??非常事態に??
と、思われますが意外と重要なポイントです。
こんな格好で外に出られない!と避難する前に着替えたという方もいます。その後無事に避難できたからよかったものの、万が一を考えると恐ろしいですよね。
しかし気にしてしまうのは仕方ありません。普段何を重視しているか、緊急事態の時にどう行動するかは人によって違ます。さらに、「なんであんな行動を??」と本人もハッキリと把握できないときもあります。
そのため、ちょっと外に出てゴミ捨て位なら行けるというパジャマ・部屋着を選びましょう。
普段から外に出ても平気な格好(パジャマ・部屋着)をしておき、一瞬でも「あれ!?この服で!?」と避難を躊躇することがないように自分なりに工夫してみましょう!
また、避難後は着替えが難しい場合もあるので、その点も念頭において選んでみると良いと思います。古くなってお出かけには微妙だけど近所なら大丈夫!という服を寝巻として使っても良いですね。
普段家でゆっくりリラックスできる服装が第一ですが、それにプラスして上記を参考に選んでみてください。