携帯するバッグに入れる避難グッズに続き、今回はメインバッグ(リュック)に入れる必要な物リストをお伝えします。
災害時にまず持ち出すものを一次持ち出しと言います。
安全を確認し、その後の避難生活に使うグッズや備蓄を二次持ち出しと言います。
(【二次持ち出し】備蓄におすすめ防災グッズリスト~大バッグ~の記事もあわせてどうぞ!)
小さいバッグには貴重品など肌身離さず持っておきたいものを入れますが、この一次持ち出しのバッグには避難時に実際に役立つものを用意しましょう!
何度かおすすめしていますが、メインのバッグはリュックが基本です。やはり両手が空き、動きやすさが一番なので避難時にはとても便利です。
用意するときは、隅々までしっかり詰め込むことができますが、災害時にはそんな余裕もなく一度出したら戻しにくい場合があります!!また物資も配られることを想定し、少しスペースを空けましょう。
Contents
防災グッズリストを作成・確認する
メインのリュックには色んな物を入れるので、
「あれ?これ準備したかな?」
「どこら辺にいれたかな?」
と、迷ったり収納場所が分かりにくくなりがちです。
できるだけスムーズに準備できるように、必要な物はまずリスト化しましょう!面倒かもしれませんが、一度考えてチェックすることで、しっかりと頭の中に入りますよ!
防災リュックに入れる必要な物リスト
必要な物 | |
---|---|
携帯ラジオ | 予備の電池 |
缶詰・お菓子などの非常食 | 薬など救急用品 |
生理用品 | 除菌ジェル・スプレー |
水 | ビニール袋(大・小) |
深めの紙皿・紙コップ | 使い捨てスプーン・箸 |
ウェットティッシュ | アルミ(ビニール)シート |
簡易トイレ | トイレットペーパー・ティッシュ |
モバイルバッテリー | メガネ・コンタクト |
靴下・下着 | 筆記具・ハサミ |
口腔ケア用品 | 軍手 |
こちらが、必ず持ち出しておきたい物リストです!ご参考にどうぞ。
各個人で必要な物も書き出しておきましょう!
ここでも大活躍するのが、マチ付きフリーザーバッグ!透明で密閉性がありビニール袋より頑丈なうえ、一目で何が入っているのか分かります。
小物ごと・種類ごとにフリーザーバッグにまとめて持ち物をしっかり把握しましょう!(フリーザバッグのおすすめの使い方はこちらから)
それぞれの使い道・選び方
リストには簡易的に記しましたが、実際購入する際には色んな種類があり迷うことも多いと思います。どんなものが便利だったのかもお伝えしますので、是非準備の際の参考にしてください!
- 懐中電灯
懐中電灯と記しましたが、できればヘッドライトがおすすめ。(釣りが趣味の方は持っている方が多い。)両手が空き自分の向く方向を照らすのでとても便利。また、避難バッグや鍵にもキーホルダー型のライトを!夜中の停電は本当に真っ暗になる。
100円ショップのライトの記事はこちら - 予備の電池
ライトやラジオの予備の電池は必須。電池は100円ショップではなく、長持ちするものがおすすめ。 - 非常食
ここでは水や温めが不要な缶詰・お菓子類がおすすめ。 - 救急用品
絆創膏・包帯・常備薬など。ピンセットもあれば便利(実際にガラスが刺さり抜くときに使った)。また、建物倒壊などで粉塵も多いのでマスクも。 - 除菌ジェル・スプレー
水が出ないときは、携帯用除菌ジェルが必須。感染症予防にも役立つ。 - 水
500ml2~3本。二次持ち出し用に家に、一人×2ℓ×日数分は確保しておく。 - ビニール袋(小・大)
小さい物はゴミ袋や、簡易のビニール手袋代わりになるので1袋30~50枚などを用意。大きいビニールは緊急時の雨にも使えるため1袋10~20枚ほどを用意。 - 深めの紙皿・紙コップ
リュックのスペースに余裕がないときは紙コップのみも可。水や食料を分ける時にとても便利。 - アルミ(ビニール)シート
敷くだけでなく防寒具としても役立つので、できればアルミシートがおすすめ。 - トイレットペーパー・ティッシュ
トイレットペーパーはできれば2倍巻以上の物が1つ持ち出せばよいのでおすすめ。 - モバイルバッテリー
携帯電話は連絡・情報収集に大変役立つため、車での充電等が難しい方は用意しておくと便利。 - メガネ・コンタクト
予備のメガネや、ストックの使い捨てコンタクトレンズを入れておく。(私は視力が悪く、避難中コンタクトレンズつけっぱなしで結膜炎になった) - 靴下・下着
熊本地震では就寝中で靴下を履いていなかったので、避難時にとても寒い思いをした方が多かった。また不衛生になりがちなので、使い捨て下着がおすすめ。 - 口腔ケア用品
水がないため、口をゆすぐだけのマウスウォッシュ・水の要らない使い捨て歯ブラシを用意。見落としがちですが、口腔ケアは非常に大切!
基本的なものですが、選び方を工夫することで避難後の動きに役立ちます。
季節に応じて防災グッズを見直そう!
季節によって、必要な物が変わります。
例えば、春~夏は虫に刺されやすい方は、防虫スプレーや虫刺され薬を用意。また、脱水に気をつけるため、塩飴を追加したり、水を多めに用意したり。冬は、暖房器具が使えない恐れがあるため、カイロなど防寒グッズを加えましょう。
他にも季節や体調に応じて必要な物が異なるので、定期的に防災グッズを見直ししましょう!
面倒くさい…!!!
かもしれませんが大切なことです!
3,4カ月に一度、季節の変わり目に。できるだけ年に1回はチェックを。
実際の被災者が考える防災グッズは現実的
防災マニュアルは様々ありますが、防災グッズ専用の物を買わなけば!という感じで難しく思う方もいらっしゃいます。そんな時におすすめなのが、実際の被災経験に基づいた防災グッズを知る、ということです。
SNSで防災・災害情報を収集
《14日付 定期》
平成28年4月14日からの体験を思い出して書いたログです。大した情報はありませんが、あなたの備えに一つでも役立てば幸いです。#熊本地震覚書 #熊本地震#stop風化 #被災#災害持ち出し品— かりか (@rika_ha02) 2017年7月13日
こちらは私がフォローさせていただいている方のアカウントなのですが、家にあるもので工夫できる防災グッズだけでなく、
「避難時の防寒着はどこに置くべき?ハンガー?」という素朴な疑問にも、防災リュックに上着を掛けておく」
と、すぐにでも実践できる目から鱗な情報がたくさんあります。防災に関する呟きをブログにまとめてらっしゃるので、とても分かりやすいです。
非常持出し袋の中にはできるだけ多くの食糧や水を入れたいという方は多いはず。そこで私は以前仕事で使用していたポケット付きのベストに乾電池などのこまごました物や携帯電話の予備バッテリーなどすぐに使用する物を入れ非常持出し袋と一緒に保管しています。災害グッズに取り入れてみませんか。 pic.twitter.com/xwjzCiO3kB
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) 2018年10月30日
こちらは警視庁の災害対策用アカウントなのですが、堅苦しくなく身近で取り入れやすい防災アイデアをツイートされています。平日は基本的に1日1ツイートされているようなので、情報量は多いですよ。
上記のようにTwitterなどSNSで情報収集する場合は、防災用のリストを作るなど他とは別のグループとしてまとめることで、情報を探す手間も省けてチェックしやすくなりますよ!
本として実際に手元に持っておく防災マニュアル
最新の情報も大切ですが、基本的な対策が書いてある防災マニュアルもぜひ備えておきたいところです。文章ばかりは苦手という方はイラストがたくさんある防災マニュアルを選ぶと、飽きることなく読み進められますよ!
近所の本屋で購入した「東京防災」はお手軽な価格で、たくさんの防災グッズやその使い方が載っているので防災リュックに入れておくと良いと思います。最近は女性用の防災対策本として「東京くらし防災」も出ましたね。
両方ともダウンロードも無料でできますが、いざという時は携帯の電池を温存しておきたいので個人的には本の方が好ましいです(安いですし)。
災害時には電池や燃料を使わないものが強いですよ!!
1人1つ、自分で防災バッグを用意しよう!
家族が多い方は、その分避難グッズも多くなります。
避難グッズの用意はみんなで確認し各自で行いましょう!
特にお母さんは、家族の避難グッズもちゃんと用意してあげますよね!でも、いざ避難した時に、
「これは何だろう?」「あれ!?自分に必要な物が入ってない!」
など、その場になって慌ててしまう恐れもあります。
基本的な物はもちろん皆さん一緒なんですが、実際に自分が必要・大事と感じるものは個々で違いますよね。
また、私もでしたが、どうしても他人事・想像しにくい災害は、普段の生活の中ではイマイチ実感がわきません。自分で準備することで、どこに何をいれたか分かりますし、防災意識も高まります。
小さな子どもも一緒に避難グッズを準備!
さらに準備が難しい小さい子どもたちにも、小さなリュックなどを用意してあげましょう!中身はハンカチやティッシュ、おもちゃなどなんでもいいんです。
この場合重要なのは、物ではなく考えることです。
お父さんやお母さんと「お家が揺れたりしてお外で過ごす時に、何がいるかなぁ?」と、一緒に考え準備しましょう!子どもながらに思うこともありますし、実際に(私の場合たまたま入ってたのですが)避難中は、おもちゃは子どもたちの気を紛らわせることができました。
いざというときに、できるだけサッと持ち出せて役に立つ防災グッズを、家族みんなで考えてみましょう!