災害時、安心できるアイテムを防災グッズに

避難が必要なときとは、普段とは全く異なる状態・経験した事がない状態、であると思います。

台風などの災害は、事前にある程度避難の必要性が分かるものもあります。しかし、地震は他の災害に比べ予期しにくく、非常に短時間で甚大な被害を引き起こします。

過去の大きな地震を考えると、避難者の数は莫大なことがわかります。そして、それまで避難の経験がない方も数多くいらっしゃたでしょう。私も熊本地震が起きたことで生まれて初めて避難をしました。

そんなときに少しでも自分を落ち着かせるアイテムがあると、何も無いよりは安心感が得られると思います。大きいものではなく小さいもので良いのです。なにか1つ考えて、避難グッズに加えてみてはいかがでしょうか。

地震発生時・発生後の経験したことのない不安

地震が起こっている時は、とにかく不安しかありませんでした。

・まず命をどう守るのか、家族をどう守るのかという不安。
・無事に家から避難することができるかという不安。
・自分が今どんな状態に置かれているのかという不安。
・本震だと思っていた(4月14日)以上の激しい揺れに、今後も大規模な地震が起こるかもという不安。
・衣食住への不安。
・避難先でも犯罪が起こっているなど情報が錯綜し、自分自身も混乱しているため真偽を確かめる前に不安に襲われる。

など、挙げたらきりがありません。

子どもがいる方・高齢者の方・病気のある方・ひとり暮らしの方・留学で熊本に住んでいる方、など皆状況は違います。地震が怖いという思いだけでなく、不安は人によって本当にさまざまです。

とにかく全てが非日常すぎて、極度の不安や恐怖でストレスが一気に溜まりました。読んでいる方の不安を煽ってしまうかもしれませんが、それが災害だと思います。

安心感を得るおすすめの対策・アイテム

ではそのような不安はどのようにして軽減できるのでしょうか。それにはいつも自分の身近にあるものが有効だと思います。実際に私もいつも使っているものを身の周りに置くことで、少しずつ安心していきました。

もちろん必ず安心できるものを持ち出さなければならない、というわけではありません。まずは身の安全が第一です。また、必要ない方もいらっしゃると思います。ただ、些細な物が役に立つこともありますので「そんなこともあるんだ」と読んでいただければと思います。

香水など気持ちが落ち着く香りをハンカチに

香りは、昔その香りを嗅いだときの記憶や雰囲気などが一気に思い出されます。私は詳しくはないのですが、香りと脳の関係は密接のようです。実際に地震後の片付けで、昔使っていた練り香水をなんとなく嗅いでみるととても懐かしいような安心感がありました。

皆さんにも好きな香りがあると思います。香水アロマオイルをハンカチなどにひと吹きしたりアドマイザーに入れて持ち運んだりと、簡単に携帯できます。気持ちを落ち着かせたいときに嗅いでみましょう。(シミになる場合もあるので、お気に入りのハンカチは避けましょう!)

ただし、香りの好みは人それぞれ。量や香りの強さには注意が必要です。苦手な香りは気分だけでなく体調までも影響する恐れがあります。あくまで自分だけに分かる程度にしておきましょう。

大事な写真・メッセージカードや手紙など

大切な写真など、普段から持ち歩いている方もいらっしゃると思います。災害時だけでなく、辛いことや苦しい事があったときに、その写真や手紙を見て元気をもらえることもありますよね。

また、家族や大切な方々・ペットの写真は、災害時に万が一離れてしまい探す場合を考えても、特徴なども一目で分かるので持ち歩いた方がよいと思います。

お守り・普段から大事にしているお気に入りのもの

日本では何かしらお守りを持っている方は多いでしょう。宗教的なお守りはもちろんですが、自分なりにお守りとして大切にしている物もあるかと思います。身に付けておくと、良いことが起こる・試合で負けた事がない、など自分なりにジンクスがある物はちょっとした安心にも繋がります。

「これがあるから大丈夫だ」と混乱する気持ちを少しでも落ち着かせましょう。

携帯電話・スマホのモバイルバッテリー

携帯電話・スマホは、連絡・情報収集の手段としてとても重要です。大切な写真などを保存している方も多いでしょう。また、災害時はライト機能を使った明かりの確保にも役立ちます。

ただ、非常に便利なものだけに、地震後はいつ充電できるか分からず不安でした。電池残量を心配しつつ携帯電話を使う方がとても多かったです。そのため、モバイルバッテリーは1人1つは持っていた方がいいと強く思います。

普段当たり前にみんなとつながる携帯電話が使えない、しかも非常事態時に!となると不安も一層大きくなってしまいます。「もう1回は充電できる」ということは思った以上に心の余裕に繋がります。

地震・災害時必須!避難先での携帯電話・スマホの充電対策の記事はこちらから

周りの人たちと会話をする

「大丈夫ですか?」「ビックリしましたね」「怖いですね」、何か人と話をし共感することで安心し冷静にもなれます。声を掛け合うことが大切、と本などで知ってはいましたがどこか半信半疑でした。

私も地震直後の避難では、近所の公園でしたが今まで話したこともない方と会話をしました。(ふだんあまり近所づきあいもなかったので…反省点ですね。)

実際に、ホッとしましたし皆同じ気持ちなのだと改めて感じました。皆表情は緊張と不安でこわばっているので、「私だけ?」と思い込んでしまいそうですが、勇気をもって近くの方と話してみましょう。

アメやガムなど小さめのお菓子

極度な不安・緊張があると、非常に喉が渇きます。水分が一番良いと思いますが、水が無い・トイレが心配という場合は、アメ・ガム・タブレット菓子がおすすめです。口の中が潤い、スッキリした味の物を選ぶことで少しはリフレッシュもできます。

個人的には、タブレット菓子が味も豊富でカバンの中でも場所を取らないのでお気に入りです。

好きな音楽や漫画・本など

避難しているときに、音楽なんて不謹慎!とは思わないでください。聴きなれた音楽やお気に入りの漫画・本は、少しかもしれませんが心が落ち着き、和らぐ可能性があります。また、気分を変えるきっかけにもなるのでおすすめです。

推しのアイドルやキャラクターのグッズなども良いですね。カード類やキーホルダーなどあまりかさばらないものであれば用意しやすいでしょう。

1点だけ、音楽については香りと同様で、周囲への配慮は必要です。特に避難所では、多くの方がいて皆それぞれ疲れ果てています。屋外など人の少ない所で聴くか、イヤホンをして音漏れしないように気をつけましょう。

ただし、あまり人気のないとこは危険なので、その点は注意が必要です!(【女性・子ども必見】避難時に気をつけるべき犯罪・問題行為から身を守るの記事も参考にどうぞ)

 いつどこで地震が起こるのかは分からない

熊本地震では夜中の地震という事もあり、家族と過ごしていた方も多かったようです。しかし、仕事や学校に行く途中・ひとり暮らし・買い物中・一人旅行など、必ずしも誰かと一緒にいる・土地勘がある場所にいるわけではありません。

ただでさえ、激しい揺れで頭が混乱している状態です。少しでも冷静に気持ちを落ち着かせることは、自分の身を守ることにも繋がります。

これがあるから頑張ろう・落ち着こう・これがあるからまだもう少しは大丈夫だ、と思えるようなものを日頃から持っておくことをおすすめします。些細なことかもしれませんが、きっと万が一の際にあなたの役に立つと思います。

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