妊娠中に地震が起きたら?妊婦さんの防災対策

今回は万が一妊娠中に地震が起きた場合に、妊婦さんが気をつけた方がいいこと・必要な物をまとめます。赤ちゃんがお腹にいる幸せな時期にそんなことは考えたくありませんが、地震はいつどこで起こるか分かりません。

実際に熊本地震では、私の知人も妊娠中でした。(熊本地震の数日後無事出産しました!)ニュースでも、本震直後に出産した方や急きょヘリコプターで鹿児島市の病院へ運ばれ出産した方もいらっしゃいました。

ただでさえ恐ろしい災害は、妊娠中にはさらに不安になると思います。何を用意するのか・どう行動すべきかを考えることは、不安を解消するためにも大切です。お母さんと赤ちゃんを守るため、ぜひご主人やご家族の方も協力して防災対策をしましょう。

家族と離れて住んでる方もそうでない方も、地震などの災害時の連絡の取り方を確認しておきましょう!!災害時の連絡手段・集合場所を家族と話し合おう!の記事も参考にご覧ください。
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妊婦さんが備えておきたい避難グッズ

妊娠中は、時期によってつわりや大きくなるお腹でなかなか思うように動けません。

まずは、家にある家具の固定・倒れる恐れのある家具の移動は必ずしておきましょう。もちろん、妊娠中ですのでご主人やご家族、友人などに頼み、絶対に無理をしないようにしましょう!!

そして、もし激しい揺れで家にいるのが危ない場合や、強く不安を感じる場合は避難をすることになります。「これくらいで避難?」と躊躇しないように!

基本的に必要な物は、必ず持ち出す貴重品バッグ一次持ち出し用の防災リュック二次持ち出し(備蓄)ですが、妊婦さんはそれに加えて用意しておきたいものがあります。

母子手帳や診察券(健康状態を知るため)

妊娠中は、母子手帳はほとんどの方が肌身離さず持ち歩いていると思います。母子手帳があれば、今何カ月か・母子ともにどのような状態かがすぐ分かります。

また、診察券や健康保険証、念のために病院代を一緒に用意しておきましょう。(母子手帳ケースにまとめている方が多いです。)張り止めなどお薬を処方されている方は、薬・おくすり手帳も忘れずに入れておきましょう。

腹帯や靴下など、夏でも防寒グッズ

日中は腹帯をしていることが多いと思いますが、寝るときには外す方も多いですよね。もし外す場合は枕元に置いている必ず持ち出すバッグに入れておきましょう。

また、冬はもちろん夏でも防寒対策を忘れずに。妊娠中に冷えは大敵です。靴下・カーディガン・ブランケット・アルミシートなど、保温ができるものがおすすめです。

生理用(尿漏れ用)ナプキン、大きめのタオル

デリケートな話ですが、妊娠中は赤ちゃんが大きくなるにつれ、子宮の圧力が膀胱にかかり尿漏れなどのトラブルが起きやすくなります。生理用または尿漏れ用のナプキンも用意しましょう。

また、万が一、破水した場合に備えて大きなタオルや大きめのナプキンがあると安心です。(破水したらすぐに病院や医療チームに連絡を!雑菌が入る恐れがあるので、シャワーなどを行わなず指示に従いましょう。)

簡易トイレ(できるだけ座れるタイプ)

妊娠中は特に感染症などには気をつけていると思います。しかし災害時の公共のトイレは断水していると、ハッキリ言って衛生状態最悪な所がほとんどです。そのためできるだけ簡易トイレを用意することをおすすめします。

おすすめの簡易トイレの記事も参考にされてください。個人差がありますが、妊娠中はトイレの回数がかなり増えていきますので、ビニール袋と凝固剤は多めに用意した方が良いかと思います。

おなかが大きくなるにつれ、バランスよくしゃがむのが難しくなります。簡易トイレを購入する場合は安定して座れるものを選んでください。

また、必ず除菌ジェル除菌シートを使って、清潔を保ちましょう。

入院グッズ・新生児用オムツ

避難中に出産する場合もあります。まずは身の安全が第一なので無理な持ち出しは厳禁ですが、念のために赤ちゃんを迎える準備をしておきましょう。

産院の母子教室などで、すでに用意している方も多いかと思います。新生児用オムツはすぐにサイズアウトしてしまいますが、1日10回以上交換する日もあります。

飲料水を多めに用意する

妊娠中は汗をかきやすく、赤ちゃんへ血液を送る・羊水をつくるなど、普段以上に水分を多く必要とします。実際に喉がよく渇きます。

お茶はカフェインが含まれており、ジュースは糖分が多すぎることがあるので、水をメインに備蓄するのがおすすめです。重いと持ち運びにくいので、2Lペットボトルとは別に500mlタイプも備えておくと良いですね。

つわりの場合は、食べられそうな物を用意

つわり中は、食べられる物が限られたり変わったりします。できるだけ食べやすい物や食べれそうな物を用意しておきましょう。個人的にはあっさり味のパウチタイプのゼリーは比較的食べやすかったです。

人によっては水ですら受け付けない場合がありますので、我慢せずに病院や医療チームに相談をしましょう。そのような場合、妊婦さんは限界の状態なので必ず家族や周りの方々の協力が必要です。

事前に病院に相談、災害時は周囲に妊娠中と伝える

妊娠と一言でいいますが、妊娠中はお母さんの身体も赤ちゃんの身体もどんどん変わっていきます。その時期によって気をつけなければならないこともあるので、災害時はどうすればよいか事前にかかりつけの病院に相談しましょう。

また、大地震など避難が必要な場合は、周囲に妊娠中であることを伝えることも大切です。妊婦さんはお腹が大きい…というイメージがありますが、見た目には分からない時期も意外と長いですよね。

なかなか妊娠と言い出せない方もいらっしゃると思います。その場合は、目立つようにマタニティマークを付けておきましょう。万が一何かトラブルがあった場合に、妊娠しているかそうでないかによって対処も変わります。

特に初めての妊娠ではただでさえ不安なことが多いと思います。一人で抱え込まず、周りに頼ることもおなかの赤ちゃんを守るために大切なことです。

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