今回は、赤ちゃんや小さな子供がいる家庭での必要な防災グッズをお伝えします。
赤ちゃんや幼児と一緒だと、普段のお出かけの時ですら荷物が増えますよね。そのためどうしても避難時に持ち出す物も多くなってしまいます。
特に赤ちゃんはオムツやミルクなど必要なものが多いので、できるだけコンパクトに・できるだけ多めに持ち出せるように工夫しましょう。
私も被災時は下の子が1歳2か月でしたので、オムツやミルク・離乳食の問題に直面しました。また、上の子も3歳でオムツ外れがやっと完了かな?というときでした。
小さい子どもがいる家庭の一般的な防災グッズと、実際に必要だったり便利だったものをリストにまとめますので、良かったら参考にしてください。
Contents
小さい子どもは、着替えやオムツが必須!
小さな子供は新陳代謝も活発で良く汗をかきます。また、食べこぼしや転んだりと、下着や服が汚れてしまうことが多々あります。
さらにオムツ外れが完了している、と思っていても災害のショックや避難など通常とは異なる環境で再びオムツが必要になるときもあります。また、うちでは上の子が断水でトイレが使えないときにオムツを使いました。
フリーザバッグや圧縮袋が活躍
着替えとオムツは必須ですが、どうしても場所を取ります。
何度もご紹介していますが、マチ付きフリーザーバッグや衣類圧縮袋がおすすめです。
クルクルと袋を巻いて空気を抜くことで、場所を確保でき多く持ち出せます。(女性の生理用品も同様です。)
ポイントとしては、大きすぎる袋を使わないことです。理由は、大きすぎると一つ取り出すと再び力を入れて全体を圧縮するという手間がかかります。ご自身の防災バッグに入れやすい大きさの袋を選びましょう!
一目瞭然!フリーザバッグは防災グッズの仕分けに便利の記事もあわせてどうぞ
子ども連れの避難に必要な物リスト
必要な物 | |
---|---|
母子手帳 | レジ袋・ビニール袋 |
レトルト離乳食(スプーン) | ミルク・哺乳瓶(紙コップ) |
カセットコンロ(小鍋・やかん) | オムツ・パンツ |
おしりふき | 着替え |
食事用スタイ | 抱っこ紐 |
ストロー(個別包装) | おもちゃ |
かゆみ止め・保湿クリーム |
こちらが通常の避難グッズに合わせて用意する、小さい子ども連れの避難グッズリストです。参考にどうぞ!
授乳の際に授乳ケープがあると便利ですが、バスタオルやカーディガンなどで代用できます。
それぞれの必要性・使い方
リストにはしてみましたが、ほとんどが赤ちゃんや小さい子どもとのお出かけの時に必要なものですよね。しかし、避難となるといつもとは違った視点で選び・用意する必要がありますので、個別に説明します。
- 母子手帳
常に携帯するのが理想。また、万が一持ち出せないときのために大切なページを携帯の写真やクラウドに保存しておくのがおすすめです。 - レジ袋
オムツなど汚物入れとして小さい袋を、また少し大きめの袋はタオルも使って簡易のオムツとして利用できます。(下記にオムツの作り方を図解します。) - レトルト離乳食(スプーン)
すぐに食べさせることができる離乳食は必須です。お弁当型のスプーン付なども便利ですがスペースを取ってしまうのでパウチタイプの離乳食がおすすめです。飽きないように数種類の味を用意できると◎。 - ミルク・哺乳瓶(紙コップ)
ミルクは衛生的な個別包装のタイプがおすすめです。哺乳瓶の消毒などが難しいときには使い捨てのできる紙コップで飲ませましょう。お湯の調達が難しいときのために調乳の必要のない液体ミルクの用意も。最近では使い捨ての哺乳瓶や紙パックミルクに直接乳首が付けられる商品も登場しています。(熊本地震の際もフィンランドから液体ミルクを提供していただき多くの赤ちゃんとお母さんの助けになりました。) - カセットコンロなどお湯の確保(小鍋・やかん)
ガスも電気も止まる可能性があります。お湯の確保が非常に難しくなるので、カセットコンロと小鍋・やかんの準備を。火災に繋がる恐れがあるので、雨でなければ庭やベランダなど屋外が安心して使えると思います。 - オムツ・パンツ
スペース確保のため、フリーザバッグ等で圧縮するのがおすすめ。安全を確認後一時的に家に荷物を取りに行くことも考え、家や車に常に1~2パック多めにストックしておきましょう。サイズアップが心配な方は、大きめを1パック用意しておきましょう。
また、トイレトレーニングパッドも必要があれば用意しましょう。 - おしりふき
身体拭きとして子どもも大人も使えます。 - 食事用スタイ
避難所では慣れない場所での慣れない食事なので、いつも以上に食べさせにくかったり集中できない場合があります。断水で洗濯できない可能性があるので、ポケット&袖付きエプロンや使い捨てエプロンがあると便利です。 - ストロー(個別包装)
小さい子どもはコップで飲むのに慣れていない場合が多いので、衛生的な個別包装のストローを用意しましょう。 - おもちゃ
とても大事です!!使い慣れたおもちゃがあると気持ちが落ち着きますし気を紛らわせることもできます。私は実際に、シール・塗り絵・ぬいぐるみなどなるべく静かに遊べるものを持ち出しました。賛否両論あると思いますが、周りに迷惑にならないように、スマートフォンで好きな動画や音楽を見せることもありました。音が出るおもちゃなどは外や車の中で遊ばせました。 - かゆみ止めや保湿クリーム
「シートを快適なベッドに!車中泊避難で必要なもの」の記事でも触れていますが、ダニなど虫に刺される場合も。また、オムツが無くなるのが心配で、おむつ替えの頻度が低くなり肌がかぶれてしまう可能性もあります。ミニタイプでもいいので、備えておくと安心です。
レジ袋とタオルで簡易オムツが作れる!
十分なオムツが確保できなかったり、使い切ってしまった場合に簡易的なオムツの作り方をご紹介します。
ただしあくまで簡易的なものです。ビニールなので通気性が無いのでこまめに換えたり、できるだけ早めにオムツを調達できるようにチェック・情報取集を行いましょう。
おむつの作り方
作り方はとても簡単です。
赤ちゃんの体型に合わせてビニールを調節するのですが、緩すぎずきつくなり過ぎないように注意しましょう。
また、肌の弱い赤ちゃんはビニール部分でかゆみが出る可能性も少なからずあるので、なるべく肌に触れる部分はタオルになるように調節しましょう。
母子専用の避難所の確認をする
母子専用の避難所は熊本地震の際にも、認知度が低かったため上手く活用できなかったお母さんと赤ちゃんが多くいました。
母子専用の避難所は、各地域や自治体によって異なりますが、妊婦の方や産後間もない母子の受け入れを行う所です。
避難所では、授乳や子どもの泣き声や騒ぎ声で周囲の人に迷惑がかかる…という思いから避難所ではなく車などで避難生活を送る方がとても多いのが実情でした。
このことから、事前にどのような支援があるのか調べて知っておくことの大切さを学びました。
自治体が発行した情報誌や、ホームページなどに載っている場合もありますので目を通しておきましょう。1度でも目にしておけば緊急事態の時に「そういえばあそこがあった!」と行動するきっかけにもなります。
自分だけでなく大切な赤ちゃんを守るためにも、しっかりと確認をしましょう!