非常食と一言でいっても、用意するもの・食べやすい物は人それぞれです。前回長期保存可能な物やレトルト食品をご紹介しましたので、今回は缶詰やお菓子、栄養補助食品など身近な食べ物の非常食をお伝えします。
基本的には好きな物を用意して良いと思いますが、
- 賞味期限が短い
- 食べにくい
- 溶けやすい・形が崩れやすい
など、避難用としては向かないものもあります。どのような食べ物が非常食として向いていたか・向いていなかったかを、実体験を元にご紹介しますので、良かったら参考にされてください。
Contents
非常食におすすめの缶詰
色んな缶詰があると思いますが、選ぶときのポイントとして欠かせないのが、缶切りが不要なことです。一緒に用意すればいいのですが、荷物は少しでも減らしたいですよね。
スプーンでも開くようですが、結構強い力を入れるので女性や高齢者の方にはあまりおすすめではありません。最近は多くの缶詰がプルトップタイプになっていますが、選ぶときは一応注意して選びましょう!
また、せっかくだからと大きな缶詰ばかり用意すると、食後の缶の処理に困るので、コンパクトなタイプの缶詰がおすすめです。
非常時の缶詰といえばカンパン
非常食といえばカンパンを思い浮かべる方も多いのでは!?長期間保存可能で、個人的には味もクッキーのようで美味しいと思います。カンパンの固いイメージとは違い食べやすいですが、小さな子供や高齢者の方にはクッキーの缶詰や災害備蓄用缶詰パンがおすすめです。
缶詰パンは、味の種類も多いので好みの物を選びましょう!ちなみに私はチョコチップパンが美味しかったです。ただし、乾パンやパンは水分がほとんどないので、のどが渇きやすくなる点に注意が必要です。
手に入れにくい果物を缶詰で
避難して改めて分かるのが、果物など日持ちしないものはなかなか手に入らないという事です。その点、フルーツ缶があれば、手軽にビタミン類の補給やエネルギー源である糖を手軽に取り入れることができます。
おかず系の缶詰は食べ慣れたものを
お肉や魚を使った缶詰は食べ慣れたものがおすすめです。鯖缶や焼き鳥缶など、最近はバリエーションも豊かですよね。おかず系の缶詰は避難時の食事のメインになるので、数種類の缶詰を用意しておくと飽きがこなくて食べやすいと思います。
非常食におすすめのお菓子
非常食として用意するお菓子のポイントは、賞味期限もですが、かさ張らないことです。あまりいないと思いますが、ポテトチップスなどの袋タイプは非常用には向きません。さらに保存時・食べる時にお菓子が割れて粉々になると掃除も大変なので、崩れにくいタイプが良いですね!
お菓子は、特に子供がいる家庭には欠かせません。緊張と不安でいっぱいの避難生活でのおいしい物や好きな物は、心の落ち着きにも繋がります。
飴やグミなど携帯できるお菓子
常に持ち歩くバッグにも、飴やグミなどを入れておきましょう!特に地震後は、がれきや崩れた物の粉塵や避難所の埃っぽさで喉が痛くなる方が多くいました。飴一個でも少しは満足感がありましたよ!
ただし、小さい子どもや高齢の方は誤飲の可能性もあるので、食べる場合は棒付きタイプのキャンディの方がいいかもしれません。
個包装のお菓子
大袋のお菓子は、一気に全部食べられなかったり食べ残しの保管が難しかったりするので個包装のお菓子がおすすめです。
私が個人的におすすめなのが、贈答用でいただく個包装されたクッキーなどのお菓子です。賞味期限は様々ですが半年~1年くらいの物もあるので、フリーザーバッグに入れて用意してます。(お菓子はまとめてフリーザーバッグで密閉するのがおすすめです!)
私も実際に家から持ち出したのですが、厚めのクッキーは割れにくかったです。チョコレートもおすすめですが、時期によっては溶けてしまうので要注意です!
長期保存可能なお菓子
いつものお菓子の防災用を準備するのもおすすめです。慣れ親しんだ味ですし、3~5年ほど保存可能なので、マメに賞味期限をチェックしなくても安心です。他にも子どもが喜びそうなアンパンマンのクッキータイプなどもあります。
おすすめの栄養補助食品
少量で栄養が摂れるカロリーメイトやシリアルバーも避難グッズに入れましょう!見た目よりも満腹感がありますし、普段食べている方も多いと思います。
また、どうしても固形は水分が足りなくなるので、パウチのゼリータイプもおすすめです。万が一避難所で体調が悪くなった場合などにもゼリータイプなら栄養が取りやすいです。
非常食は最低3日分、できればそれ以上を用意
災害時は最低3日~1週間程度の非常食や水が必要と言われています。被災して、確かに2、3日で物資の情報がSNSなどで流れてきました。しかし、それが被災者全員に行き渡るわけではありません。
指定避難所ではなかった、並んだけど足りずに貰えなかった、情報がなかった、高齢・病気などで自由に動けなかった、など何日も支援を受けることができない場合もあります。
他県からは、震災でめちゃくちゃになった道路や交通がマヒしている所を懸命に越えて、支援や物資を届けてくれています。その支援を受けるまでは、家族や周りと協力し、どうにか耐えるしかありません。
すぐに支援が来るだろうと軽視せず、しっかりと非常食・水の用意を心がけましょう!