今回は車中泊避難の際に重要な寝床づくり(ベッド)をまとめます。
板を使ったり車中泊専用のマットなどの説明は省きます。(お金や保管スペースが必要になるので。)自分が車中泊時に快適と思った、緊急時に簡単にできる方法をお伝えします。
車で寝泊まりするのは最初の1日くらいは、「まぁ寝れるかな」という感じでした。しかし日が経つにつれ、腰や首が痛くなりだんだんと疲労がたまってきました。とにかく体がこわばってバキバキになりました。
車種によってできる事・できない事があるかと思いますが、少しでも快適に車で眠ることができるようにお役に立てれば幸いです。
(車中泊におすすめの備えもまとめていますので、車中泊避難の準備とメリット・デメリット・赤ちゃんや小さい子どもとの車中泊の記事もお役に立ててください。)
エコノミークラス症候群にならないように、水分補給・適度にストレッチするなど予防を心がけましょう!
Contents
シートがフルフラットになる・ならないで快適さに差
まず、シートを倒した時に平にできるフルフラット機能がついてるかついていないかで随分快適さが違います。ちなみに、私は両方の車で眠りましたが、やはりフルフラットになる方が楽です。
またフルフラットの中でも完全に真っ平になるものから、シートの継ぎ目や凸凹が気になるものまであります。(ちなみに私の車もフルフラットにはなりますが凸凹になります。)
もし今後車の買い替えなど検討される方がいらっしゃいましたら、「もしかしたら車で避難生活をするかも」と万が一の事態も考慮し、選ぶときのポイントとして見て頂ければと思います。私もいつか車を買い替える時には、車を自分の避難所の1つと考え選びたいと思います。
車に寝床をつくろう!必要な物・方法
今回は普段から家にある物を使います。
- タオル(バスタオルがおすすめ)
- 毛布・タオルケット
が基本で、用意できるのであれば、
- ビーズクッション
- 折りたたみ敷布団・昼寝マット・長座布団
があればさらに快適に過ごせると思います。
フルフラットになる場合もならない場合も基本的には同じです。凸凹が大きいほどタオルなどのクッションとなるものが必要になります。
雨や泥が気になる方は、車にポリ袋などを敷いておくのもおすすめです。ポリ袋は色々な面で活躍するので用意しておくと便利です。(ポリ袋の便利な活用法の記事はこちらから)
車のシートの凸凹をできるだけ解消する
図のように、車のシートを倒すと凸凹があります。図で見たり想像するとそんなに凸凹してない気もしますが、実際に倒して寝てみると段差がとても気になりました。
基本的にはタオルを畳んだり丸めたりしたもので、でこぼこを解消します。あればビーズクッションだと形が自由自在に変わるので扱いやすいです。また、もしあれば、梱包材のプチプチなどもクッションにおすすめです。
この場合注意したいのは、盛り上がるくらいタオルを敷くことです。その理由は、最初からタオルを平らにすると、横になった時に体重で押され凸凹が十分に解消されないので不快に感じるからです。
更にフラットにするために布団を敷く
そのままでも凸凹は解消されますが、お昼寝マット(ごろ寝マット)や長座布団などがあれば、上に敷きましょう。随分フラットになり、凸凹が気になりにくいです。
なければ、毛布や布団を折り畳んでマット代わりにしてもいいです。私は、一つ折り畳み昼寝マットを持っていたので、余震の合間に家から持ち出しました。運転席側はマット・助手席側は毛布でベッドを作りました。普段自宅で使っている敷き布団をシートの上に敷く方もいました。
ドア側に背中・腰が当たる場合
車によってはドアの内側の部分やシートベルトの部分が背中や腰に当たります。これも最初は平気に感じるのですが、やはり痛くなり気になります。そのため、背中に当たる部分にもタオルやブランケットなどで痛みを緩和しましょう!
クッションでもいいのですが、スペースが限られているため、折り畳んでガードできるものがおすすめです。
気候や体調に合わせ、調節をしましょう
気候や体調によっては、厚めの布団が良い場合や薄いタオルが良い場合があります。まずは一度車で寝てみてその都度調節しましょう。また、アウトドアが好きな方や災害用に寝袋を用意している方は、そのまま車内でも使えますし、密着しているので冬の防寒対策にもなります。
昼間は暖かくても、夜になると意外と冷え込むことも多いです。毛布や布団は数に限りがありますし、家の状態によっては取り出せない場合もあります。
そのため、アルミシートや服装でも温度調節できるようにしましょう。特にアルミシートは寒いときにその威力を発揮します。ホームセンターなどにあるので、普段から車に家族分を備えておくといいでしょう。
毛布など車内に備える時はダニに注意!
備えはとても大切です。万が一の事態に備え、避難リュックが持ち出せなかった場合でも一応車内で過ごせる準備をしておきたいものです。
車内泊を想定して、毛布やブランケット・クッションなどを用意するのもおすすめです。しかし、そのためにはダニ対策が必須です!
簡単にできる車内のダニ対策
一見キレイな車内も、実はダニが潜んでいます。多くのシートが布製で厚みもあるのでダニが過ごしやすい空間になる場合があります。清潔にしていたはずなのに、私も実際にダニに悩まされました。
子どもにとってもアレルギーの問題などで気になるところです。
対策としては
- マメに掃除機をかける(シート・マット)
- 車内に備える毛布などは圧縮袋などで密閉する
(非常用真空圧縮毛布など初めから圧縮してある物も備蓄向き) - ダニ避けシート・スプレー等を使う
(赤ちゃんや小さな子供がいる場合は使用に注意)
他にも、ちょっと料金が高めですが専門店でシートの丸洗いやエアコンの掃除を定期的にするなど方法があるそうです。しかしどうしても人の頻繁な出入りや小さな食べカスや人の汗などでも発生してしまう可能性があります。人は寝てるときに意外と汗をかきます…。
完全にダニを0にすることは難しいかもしれませんが、少しでも繁殖を抑え、できるだけ清潔に車中泊できるように保ちましょう。