高齢者の防災・避難対策

今回は高齢者の防災・避難についてお伝えします。

熊本地震の際にも多くの高齢者の方々が地震の被害に遭いました。私の祖母は要介護3で、たまたま施設から一時帰宅した時に熊本地震が起きました。当たり前ですが、高齢者の避難は思ったよりも大変です。

まだ私の祖母は家族が付き添えたのでどうにか支えながら避難をしたのですが、一人暮らしの高齢者も多く、公園への避難でも少し触れましたが避難には地域の人々の協力が必要不可欠でした。自力での避難が困難な方も多いです。

今回の経験を通し、実際に役に立った物・事、改善できる点を分かる限りまとめたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

※病気や要介護度によって、必要な物・対処方法などが変わります。万が一に備え、事前に医療機関や施設、支援員さんなどに相談しましょう。

高齢者の災害時の備えに必要な物

基本的には、

【0次の備え】貴重品等【一次持ち出し】防災リュック【二次持ち出し】備蓄、大バッグ

以上でまとめたリストの物が必要になります。

とは言っても、高齢者の方にすべてしっかりと用意して下さい!というのは、体力的にも要介護度的にも難しい場合が多いです。そのため、家族や地域での協力が必要不可欠になります。

実際に一人暮らしの高齢者は、自力での避難も難しい場合があるのが現状です。私の地域では、リアカーで地域の人々が何度も一人暮らしの高齢者を避難所へ連れてきてくれました。その時に、皆さんやっと持ち出せたのが貴重品と防寒具のみという方が多かったです。

家族や地域・自治体はそれを見越して、さらに十分な備え・対策を考える必要があると思います。

基本の避難グッズ以外で用意しておきたい物

高齢者ならではの、普段の生活に必要な物・主に身体の健康に関係する物は、できるだけ持ち出したいところです。自力で持ち出せなくても、玄関やベッド近くに用意しておくことで、揺れがおさまったり落ち着いたときにすぐに持ち出せる(持ち出してもらう)ようにしましょう!

また、高齢者ご自身での用意が難しい場合があるので、家族やサポートしてくれる方と一緒にまとめて置きましょう。

  • 歯磨き(マウスウォッシュ)・入れ歯洗浄剤
    口腔ケアは非常に大切。特に抵抗力の弱まった高齢者にとっては誤嚥性肺炎などの病気に繋がりやすい。歯磨きは水がない場合は飲み水でうがいをするか、マウスウォッシュや歯磨きシート(指に巻いて歯を磨く)を準備しておくのがおすすめ。入れ歯の洗浄も忘れずに!
  • メガネ
    いつも使うメガネとは別に予備の物を用意しておくと、持ち出し忘れがないのでおすすめ。
  • 折りたたみできる杖
    通常の杖だと避難時に持ち出すのが難しい場合があるので、折り畳み式の杖を防災バッグなどに準備。体重をかけるので頑丈かどうか事前に確認を!
  • 薬・おくすり手帳(コピーでも)など医療品
    薬は普段から持ち出しやすい場所・バッグに。おくすり手帳も、万が一薬が持ち出せない・切れてしまった場合に医療チームに見せるとスムーズ。各自の病気に必要な医療器具も必ず準備を!
  • 家族の連絡先
    メモに書いてバッグや財布に入れておく。
  • 柔らかい食べ物(ゼリーなど)
    災害時は食べやすい味・柔らかさの物が必ず貰えるとは限らないので、好みに応じて準備が必要。パウチタイプの介護食が持ち運び用としても便利。
  • 大人用おむつ・簡易トイレ
    普段から使っている方は、十分なストックを準備。災害時のトイレは和式も多く高齢者には使いにくいことがあるので、様式タイプの防災用簡易トイレの用意がおすすめ。
    (トイレについては「災害時必須、おすすめ簡易トイレと作り方」でもまとめていますので参考にどうぞ)

小型(折りたたみ)のイス・車イス

高齢者の方は、膝や腰が悪く地面に座ることが難しい場合があります。実際に熊本地震の避難先でも、ブロック塀や花壇など少しでも座れる場所を探す方もいらっしゃいました。しかし座れる場所が限られてしまうため、周りの塀や家の倒壊の危険もあります。

そのため、小型の折りたたみイス(できれば背もたれもある物)や、折りたたみ車椅子を用意することをおすすめします。私の祖母の場合は、家が狭いのでたまたま車椅子はコンパクトに折り畳めるタイプを使っており重宝しました。

また、おばあちゃんがよく押すのを見かけるシルバーカーも座れるので、玄関など取り出しやすい場所に保管をしておきましょう。

高齢者の状況に応じた備え・対策を

(画像引用元:くまもと介護WEB

事前に各専門機関(病院・施設・自治体の福祉機関など)に相談をすることも有効です。

高齢者とひとことで言っても、上記の図の通り支援や介護の必要度合いも非常に違います。また、病気を患っている方や家族構成や周囲の環境もそれぞれ異なりますので、万が一の際はどうすべきかを一度相談してみるのも良いと思います。

私は、まさかこのような震災が起こるとは思ってもいなかったため、準備が足りなかった点が多く反省しております。

万が一を考え、想像・準備・備えをしておくことは、不安を解消する1つのポイントにもなります。

周囲の方々からの協力が必要

避難時や避難先で助けが必要な場合は、必ず家族や周りの方・地域の方・ボランティアの方などに協力してもらいましょう。

みんな大変なのだから、自分でどうにかしないと…と考える高齢者の方やご家族の方は多くいらっしゃると思います。しかし、トイレや入浴介助・家から避難グッズを取りに帰るときなどどうしても人の助けが必要な場合があります。通常の生活ではない為、一人で行動するとかえって危険な場合もあります。

協力してもらって当たり前!!という考え方の人もいる中、「他人に迷惑をかけてしまうかも」と心配している方からのお願いは「もちろん協力しますよ!」と思う内容の事が多いです。

また、周囲の方々も、「困ってそうだな」「頼みにくいのかな?」と思った時に声をかけあう事も大切です。

災害時はみんな極度の不安・緊張状態の中にいます。前を向いて全員でしっかり協力!!というのは正直難しいかもしれません。しかし、いつも皆さんが持っている思いやりの心は忘れずに他人に接することができればと思います。

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