ここでは、熊本地震の経験を元に気軽に取り入れられる防災情報を発信していきたいと思います。
まずは地震前の私の防災意識について簡単にお伝えします。あくまでこれは私の考えが含まれたものであり、きちんと防災意識を常に持っていた!という方も多くいらっしゃいますので、一個人が受けた印象として読んでいただければ幸いです。
熊本地震発生前の防災に対する考え
東日本大震災後の防災意識の高まりと低下
私は正直に言って、防災グッズなどを全く揃えていませんでした。
もちろん、「いつどこにどんな自然災害が起きるのかわかない」とは認識していましたが…
目の前にある日常を過ごして後回しになっていました。
東日本大震災が起こったときには、地震や津波など自然災害の恐ろしさを改めて感じ、防災への意識を高める必要性を感じました。テレビやネットなどで日々入る情報を真剣に観ては、何か自分にできることはないか、被災者の方々からの助言を生かさなければと、そのことばかり考えていました。
はじめのうちはしっかりと防災グッズを揃え、万が一のときはどのように行動すべきか考えていました。しかし、1年、2年と時が過ぎると、少しずつその意識は薄れていったように思います。もちろん、東日本大震災を忘れたわけではありません。ただ、心のどこかで、まさかここでは起こらないだろうと思っていました。
災害の有無にかかわらず、常に防災意識が高い方々もいらっしゃると思います。しかし、人間は良くも悪くも忘れる生き物です。実際に被災して逃げ出したときに、きちんとした防災グッズを持ち出している方は少なかったように感じました。着の身着のまま逃げ出した方、とりあえず貴重品と必要そうなものをかき集めて慌てて来た方、が大半を占めていました。
後々、防災グッズの話をしたときには、用意してない方・用意してても押入れの奥に入れていた、など私を含め認識が甘かったというのが正直なところです。
経験しないと分からなかったこと
周りの方々が口々に言っていたことは、「まさかこんな事になるなんて。」でした。テレビに映る被災者の方も同様のことをおっしゃっていました。皆、過去の様々な自然災害をきちんと知っていました。しかし、それは「知っていた」だけだったように思います。経験することとは全く別物だと実感しました。
過去の自然災害や熊本地震に関してもそうですが、被災地から遠くてもテレビやネットでたくさんの情報が入ってきます。まるでその地にいるような生の声、状況が見て分かります。しかしそのテレビやネットの電源を切るとどうでしょう?
いつもの何気ない日常があります。まるで何も起こってないかのように。
これは決して悪いという事ではなく、当たり前のことだと思います。しかし、被災地ではテレビやネットをしなくても、ずっと被災地なんです。これが被災するということなのか…と子ども達と一緒にぼんやり崩れた町並みを見て思いました。
熊本地震を通して皆さんに伝えたい事
経験していなくても防災を意識して常に気持ちを高め、完璧に避難できるようにしてください!!
と言いたい所ですが、こんな私からそんなに偉そうなことは言えません。もちろん、意識を高めて頂けるのであればそれ以上のことはありません。きちんとした防災対策・避難情報については国や各自治体のホームページなどにしっかりと載っています。
私が伝えたいのは被災して、その経験から必要なこと・不要なこと・工夫の仕方などが分かりました。その中で、一つでも役に立ててもらえたらと思います。
長々と書きましたが、堅苦しくなく「気軽に取り入れてみようかな!」と思えるような伝え方ができるよう頑張りますので、良かったら参考にしてください。