熊本・大分地震から2年。
1年前に比べると、町並みが大きく変わったように思います。
昔からあったお店や家は、全く別の建物や更地になったりと時の流れを感じます。よく通っていた道も、最初から凸凹してたかのように、それが普通になっている今日この頃。
もちろん、熊本地震発生時のまま、時が止まったような場所もまだ多くあります。
復興は道半ばです。
形あるものはいつか壊れると言います。
理解はしていても、受け入れがたいことであるのも事実です。
Contents
過去の日本の震度5弱以上の地震と反省
熊本地震後、「地震」を忘れた日はありません。
そのためか、熊本地震後は震度5弱以上の地震が多く発生しているように感じていました。実際に2011年以降の震度5弱以上の地震回数を数えてみることに。
- 2011年:60回(東北地方太平洋沖地震)
- 2012年:16回
- 2013年:12回
- 2014年:9回
- 2015年:9回
- 2016年:33回(熊本地震)
- 2017年:8回
- 2018年4月14日時点:3回
特に熊本地震後において、大きめの地震が頻繁に起きているわけではありませんでした。むしろ、熊本地震以前の方が多くの地震が起きています。これを調べることで、自分がいかに自分中心で生きていたかと反省しました。
東北地方太平洋沖地震など、過去に大きな地震がたくさんあり、心を痛めたのは事実です。しかし、どこか他人事だったのかもしれません。きっと「その時」は、支援をしないと!できることをしよう!と思い、できることを行っていました。
ただ、テレビやネット、ラジオや新聞を見ないと、私は私の生活に囲まれています。どうしても自分の目の前のことにとらわれてしまいます。
不謹慎!と責め立てることはない
自分がそうであったように、他の地域の方が熊本のことを常に考えていないからと責めることはありません。(もちろん度合いはあります!「地震?知らんし」みたいな方は、個人的にイライラしてしまいますが。)
特に、他の地域の方がテレビや旅行等楽しむのを不謹慎とは思いません。よくネットやテレビで「地震なのに不謹慎!」とありましたが、実際に被災者の方で「あれって不謹慎よね!」といったような話は、私の周りでは全く出ませんでした。
むしろ、いつ何が起こるか分からないので、楽しめる時に楽しんだ方が良いよ!と思ったほどです。
また、東北地方太平洋沖地震ではテレビは常に地震一色でCMもACのものだけで、気持ちが暗くなり何も身に入らないこともありました。今思えば、募金や支援、ボランティア、東北産のものを購入する、落ち着いたら旅行に行くなど、自分にできる応援に気付くのが遅くなりました。
気持ちに寄り添ってくれることは本当にありがたいです。そのありがたさ、自分がした失敗があるからこそ、今後どこかで災害が起きた時には、まず自分のできることを見つけ実行しようと思いました。
熊本地震後にツイッターを始めて感じたこと
熊本地震後、このサイトを立ち上げて、いつかどこかで起こる災害に備えることの大切さを伝えてきました。ただ、どうしてもサイトだけだと皆に伝わる気がしないので、Twitterを開始しました。
そこにはたくさんの被災者の方、応援してくれる方、色々な考えを持つ方々がいました。使い方もよく分からず始めましたが、「参考にします!」「早速やってみますね。」というようなメッセージを頂くこともあります。
また、「この方法も良かったよ!」「これだと、うちには当てはまらないな」など、色々な有益なメッセージも。
そこで、自分が初めて熊本地震で役立ったような気持ちに。
地震直後は子どもも小さい事もあり、どちらかというと色んな方に助けてもらっていました。自分にできることとして、これからも簡単で誰でもできるような防災を伝えていきます。
被害の大小を比べないことも大切
熊本地震から2年、多くの方が普通の生活に戻りつつあります。その中で、被災者の中でも熊本地震は遠い過去のように感じている方もいます。地震の話をすると、人によっては「まだ地震の話?珍しいね」という感覚の方も。
また、地震後の心配・不安・恐怖などを話すこともあると思います。
その際に「○○よりは被害無かったよね」と言われると、それ以上何も言えません。そのようなつもりがなくても、「だからあなたは大丈夫だよね」と言われたような気持で、弱っている自分を責めてしまうことも。
自分より被害を受けている方がいらっしゃるのは百も承知です。
しかし、自分の目の前の問題もまた現実です。人それぞれ状況・環境・受け止め方が異なります。「そうなんだ、大変だね、頑張ったね」と受け止めてくれるだけでもいいんです。
これからの熊本や各地で起こる自然災害
全く分かりません。
よく聞くことはありますが、「明日がある」という保証はありません。5分先、1秒先も同様です。まだまだ、4万人近くの方が仮設住宅など避難生活をされています。
また、この数に入っていない、公的機関に頼る間もなく個人で避難した方もいらっしゃいます。被害の少ない地域からは「自分だけ逃げて来たの?」と心無い言葉を浴びせられる方もいます。
今後の自然災害でも同様のことが起こるかもしれません。
しかし、熊本地震や他の災害で経験したこと学んだことを少しでも生かして、少しでも状況が改善することを願っています。
そして、自分にできる災害時への防災グッズなどの備えや対策は、気持ちの安定にもつながるので必ず行ってください。また、自分が用意することで、備えることが難しい方に支援が行き届くかもしれません。
いつなにがおこるのか誰にも分かりません。
どうか、一日一日を大切に。
熊本地震発生直後から現在まで、熊本へのたくさんのご支援・ご協力、心より感謝したします。
今後も皆様のお役に立てるような、身近な防災を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。