今回は携帯電話やスマートフォンの電池の減り・充電についてまとめます。災害時に多くの方にとって、家族や友人とすぐに安否確認・連絡ができる携帯やスマートフォン。またリアルタイムの情報を得て適切な行動・不安解消のため大事な役割を果たします。電池持ちを気にせず、少しでも利用時間が長くなるよう考えていきます。
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鳴り続ける緊急地震速報
聞いたことがある方は音がトラウマになりつつある緊急地震速報。テレビでも流れますが、こちらも多くの方がいつも身近な携帯電話で聞いています。避難所でも配信されると一斉になり始めて身を寄せ合って激しい揺れと恐怖に耐えました。
熊本地震では、4月14日から19日の間で合計19回の緊急地震速報が流れました。うち、4回は震度4以下でしたが、何も情報がないよりも心構えができるので携帯電話を持っている被災者は肌身離さず持っていました。
「揺れてから鳴りだした」などの声もありましたが、揺れの数秒前に鳴ることが多く、危険回避ができたように思います。電源が切れて、激しい揺れの通知が受信できないことは避けたいです。
携帯電話の電池持ちの問題
携帯電話の電池をいつも通りに充電する…というのは災害時は非常に難しいです。自分なりに電池の温存・充電の準備をしておきましょう。
省電力モードを設定しよう!
充電サービスの設置(大手携帯電話会社3社の支援の記事参照)などがあったり、電気が復旧したりなど、十分に充電できる環境がいつ整うのかは分かりません。整ったとしても、またいつ災害や不具合等で充電ができなくなるか分かりません。
そのための対策として、携帯電話を省電力モード(ecoモード・節電モードなど)に設定することをおすすめします。携帯電話のメーカーによって名称や設定方法が異なりますので、事前に確認しておきましょう!
また、アプリによっては自動で通信をするものもあるので、あまり使っていないアプリはアンインストールしておきましょう。
私も4月14日の震度7の地震後からずっと省電力モードを使っていました。不要アプリを削除し使いすぎに気を付けながら利用していましたが、省電力モードにすると明らかに通常の利用時よりも電池の持ちは良かったです。
モバイルバッテリー(持ち運び用充電器)
モバイルバッテリーを用意しておくと非常に便利です。事前にモバイルバッテリーを充電しておくと停電時でも慌てず充電できます。また乾電池式もあります。
しかし注意点もあります。
- 携帯電話会社の正規品・勧めている商品か
一番良いのは正規品。しかし取り扱いがない場合は、その会社が推奨している物がおすすめ。 - 自分が利用している機種の動作確認は済んでいる物か
動作未確認の場合、故障のトラブルやトラブルに対応してもらえない場合がある。 - 一度使ってみる
モバイルバッテリーによって使い方や残量の確認方法が異なるので確認を。 - 放電していないか定期的に確認する・乾電池の予備を忘れずに
モバイルバッテリーは何もしなくても少しずつですが放電するので普段使わず、緊急用としている場合は定期的にチェックを。
さらに、個人的になのですが、明らかに安い物はあまりおすすめしません。というのも、充電できなくなった・電源が入らなくなったというトラブルの頻度が高いからです。ショップの方に聞く・口コミを見る時は悪い評価にも目を通して選びましょう。
cheero Power Plus3 コンパクトモバイルバッテリー
私はこのモバイルバッテリーを使っています。今のところ特に問題もなく快適です。もっと容量の大きい物もありますが、バッグにサッと入る大きさを選びました。ご自身の使い方に応じた容量選びも大切です。口コミの「悪い評価」をチェック、自分の使っている機種で動作確認済みか、などしっかりと調べることをおすすめします。
リスクを分散しよう!
随分前から携帯電話には、ライトやワンセグ機能が付いています。またスマートフォンではアプリを使ってラジオも使うことができますよね!万が一の時には、携帯電話一つあれば役立つ機能がたくさんあります。
しかし携帯電話が、
- もし、充電できなかったら?
- もし、壊れてしまったら?
携帯電話が使えないことで、一気にいくつもの機能を失うことになってしまいます。
そんな状態は避けたいので、便利だけれど、震災時には携帯電話は連絡機能をメインとして考えましょう。もちろん、時と場合によりますので、携帯電話の機能をフル活用すべきときはどんどん利用してください!
避難時の携帯電話の持ち出し方法
以上までで見てきたように、携帯電話は普段も避難時も欠かすことのできないアイテムとなっています。ほとんどの方が当たり前にすることですが、携帯電話は避難するときには必ず持っていきましょう!
もちろん私も持って行ったのですが、大きめの携帯電話(スマートフォン)のため、とても持ち運びにくかったです。さらに避難時の服装にはポケットもなく片手に携帯を持ったので、非常に不便でした。
ポケットのある服でも、ポケットの深さによってはちょっと走るだけで中から出て落下してしまいます。その時に携帯ストラップが一番扱いやすいという事が分かりました。基本ですね!
当たり前ですが、手や首にかけていけば動きやすく、クリップで着けるタイプだと落下しにくいです。以前のガラケーに比べ、長めのストラップをつける方は多くないようですが、できるだけあった方が良いかと思います。
災害時の携帯電話の大切さ
震災時に携帯電話の大切さとリスクの分散の必要性を身をもって感じました。今回の記事を見て、少しでも工夫をしたり改めて設定の確認などをしていただければと思います。また、携帯電話を持っている前提での話をしましたが、携帯電話を持っていない方もたくさんいらっしゃいます。
どうか、震災時には協力し合って情報の共有などを行ってください。もちろん、不安を煽ることではなく、安否情報や気候(避難時に重要でした)、県外からの支援の話など、被災者が安心できる正しい情報を伝えあいましょう!