身の危険を感じる大きな揺れの後は、状況を見て家から避難しましょう。
熊本地震前までは、地震ってどれくらいの大きさの時に避難するのかな、などど思っていました。しかし実際に激しい揺れを体験すると、本能的に「家を出なくては!」と感じました。恐怖の感じ方は人それぞれですが、建物の強度・緊急地震速報など含め、身の安全を確保し揺れがおさまって外へ避難しましょう。
激しい揺れの間は、自分の意志では身動きが取れず、その場にいることさえままなりません。熊本地震の前震・本震でも、人間ではどうすることもできない自然の力の中、「早くおさまって!!」と祈るしかありませんでした。
また、大きな揺れでたくさんの物が倒れ、割れています。素足ではケガをする場合があるので可能な限りスリッパや靴を履いて行動しましょう。
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地震がおさまって避難する時にすべき事
激しい揺れがおさまった後にすべき行動があります。その後の被害の拡大を防ぐために必要ですので、可能な限り実行しましょう。
また、家屋の倒壊などで動くことが困難な場合には周囲の助けを呼ぶ必要があります。万が一の事態に備え、ホイッスル・防犯ブザーなど居場所を知らせるものを常に身近に用意しておきましょう!
ドアを開け、避難口を確保
揺れがおさまったら、まずは脱出可能な扉や窓を開けましょう!大きい地震の後は余震も大きい可能性があります。大きな揺れによって扉が歪んで開かない事もあるので、避難口を必ず確保しましょう。
ガスの元栓を締め、ブレーカーを落とす
ストーブや台所の火の始末をしましょう。
また、ガスの元栓をしっかりと締め、ブレーカーを必ず落とすことが必要です。大地震の場合は停電することがほとんどだと思いますが、復旧した時に、倒れた電気ストーブやアイロン、コンセントなどから出火する恐れがあります。
ブレーカーが背の高い位置にあり、落とすのが難しいこともあるため、近くに長めの棒・傘・ゴルフクラブ・孫の手などを用意しておくのもおすすめです。私は、100円ショップの伸びる孫の手(最短17cm、最長49cm)を使ってブレーカーを落としました。
避難グッズを持ち、戸締りをする
用意しておいた避難グッズを確保しましょう。倒壊の危険などで大きなリュックが持っていけない場合は、必ず持ち出したい貴重品などが入ったバッグだけでも持ち出しましょう。ただし、無理は禁物ですので、普段から寝るときにも常に身近に置いておきましょう。
また、熊本地震では避難後の家に火事場泥棒も発生しました。戸締りは可能な限りしっかりと行い、貴重品も出来る限り上記のバッグに常備し持ち出しましょう。
ただし、倒壊などで命の危険が迫る場合には、身の安全を最優先に!!
周囲の安全を確かめ避難、近隣住民との協力が必要
避難する場合も揺れが次々襲ってくる場合があります。熊本地震でも、階段を降りる際に何度も大きな揺れがあり、その度にしゃがんで頭を守りました。
家から出ても、周囲には倒壊した家屋や塀、道路の盛り上がりや亀裂などで大変危険です。細心の注意を払いながら避難所に向かいましょう。
周囲の人々と助け合いましょう
さらに、避難先では地域住民と協力し、助け合いが重要です。
- 高齢者や体の不自由な方は、スムーズに避難できていない場合がある。(私の地域では自治会長さんの指示に従い、一人暮らしの方の安否確認をしていた。)
- 火事が起きている場合の初期消火。(震災で消防車がすぐにくるか分からない。)
- ケガ人がいる場合の応急処置。
個人では困難なことも、みんなで協力することで対応できる場合が多いです。勇気をもって周囲の人に声を掛けたり、困っている方には積極的に声をかけましょう!
安否確認の電話連絡は最低限に!
大切な人が被災したら安否確認はすぐにでもしたいですよね。私もすぐに連絡をしたり、心配した県外の友人から連絡がきて嬉しく思いました。
しかし、電話は非常に繋がりにくかったです。みんなが一斉に連絡しあうので当たり前ではありますが…もし、被災して電話を掛けることがあれば無事を確認したらすぐに通話を終了しましょう。
「いやぁ~、もうびっくりしたよ!すごく大きな揺れでさ…」という話はメールなど他の手段で伝え合いましょう。また、災害伝言板(災害時に役立つ情報リンクにまとめています。)などを使ってなるだけ多くの方の電話が繋がるように譲り合いが大切です。
熊本地震ではLINEやTwitterなどSNSも非常に役立ちました。私の周りでも、メールやLINEでは、あまり遅れることもなくリアルタイムでやり取りができていました。これらは、安否確認はもちろん、情報収集にも役立ちます。(誤報・デマ情報にはくれぐれも注意を!)
大きな地震はどうしても皆パニックになり、冷静に行動できない場合があります。普段から、今地震が起きたらどうなるのかを考え、周りを見回して危険な物がないか確認してみましょう。